モノづくりで未来を創る、クリモト

中期経営計画(2018~2020) [栗本鐵工所]

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中期経営計画(2018~2020)

クリモトグループが策定した新中期3ヵ年経営計画では、
新経営理念に基づき、現有事業の境界線を越える新たな取組により、
事業規模拡大と収益向上の実現を目指します。

前中期3ヵ年経営計画(2015~2017)のレビュー

業績目標と実績

 策定当初の計画としては、最終年度(2017年度)の定量目標値を、当社グループ連結で売上高1,200億円、営業利益率6.7%、ROE6.0%とし、前中期3ヵ年経営計画はスタートいたしました。
 しかし、実績としては市場環境の急激な変化などにより、2017年度実績は、売上高1,071億円、営業利益率3.2%、ROE4.2%にとどまりました。一方、財務体質の改善は順調に進み、前中期経営計画の3ヵ年で、有利子負債は約68億円減少、自己資本比率は43.2%となりました。

未達要因分析

ライフライン
セグメント
  • 現場作業者の人手不足、労務費高騰に起因する入札不調や工事量減
  • 原材料価格(スクラップ等)高騰、及び、生産量減少による利益率低下
機械システム
セグメント
  • 海外市場の不透明感増大(中国市場飽和感、BREXIT、米国TPP離脱等)
  • 資源国の財務状況悪化や資源安に起因する顧客投資計画の中止、延期
産業建設資材
セグメント
  • 新規開発予定分野における市場ニーズの変化に伴う計画中止
  • 売上商品構成の変化による利益率低下

新中期3ヵ年経営計画(2018~2020)

 前中期3ヵ年経営計画の反省も踏まえ、社会のトレンドに合致した事業基盤を築くため、
この度、新しい経営理念および2018~2020年度を計画年度とする新たな中期3ヵ年経営計画を策定いたしました。

新経営理念

 この度、クリモトグループの従業員一人ひとりが共有すべき経営理念を新たに設定いたしました。
 この理念は、当社が有する普遍の企業理念に基づき、未来に向けて当社グループが目指す方向性を、企業理念・経営理念・社是・企業行動基準を体系化した上で、あらためて定めたものになります。

「最適なシステム」とは(例)

ライフライン
セグメント
  • ・耐震型ダクタイル鉄管、バルブなどの製品を活用した国土強靱化に寄与する管路システムの提案
  • ・DB(設計・施工一括発注)方式による、当社が持つ新技術・ノウハウを活かした効果的でお客様にメリットの多い管路更新プランの提案
機械システム
セグメント
  • ・お客様のニーズ、要求性能に最適な産業機器の設計、プラントエンジニアリングの提案
  • ・お客様における産業機器の稼動を止めない保守、メンテナンス、維持管理の提案
産業建設資材
セグメント
  • ・各種産業分野におけるお客様や社会の要求に応える最適な製品、サービス、ソリューションの提案

事業の方向性

 経営理念に基づき、様々な社会の課題、要請に対して、当社技術のイノベーションにより「夢ある未来」の実現に向け、ソリューションを提供してまいります。
 その上で、現有事業の事業基盤を確立しつつ、新たな事業規模拡大、収益性向上を目指し、次の100年に向けた持続的成長を達成してまいります。

社会の課題とクリモトグループの新たな取組の関連性

老朽化する社会インフラ ・上水道施設 水道施設の効率的な更新・耐震化を提案
・農業用水 管路の洗浄や更生による機能回復
・道路、鉄道 維持管理・補修による延命化
低炭素社会への対応 ・自動車EV化への対応 二次電池製造プロセスへの革新的な
製造システムの提案
・自動車など移動体軽量化への寄与 CFRPなど新素材の提案
人口減少による社会構造の変化 ・水需要の減少・水道事業の民営化 水道事業運営ビジネスへの参画
・建設現場での省人化ニーズ プレキャストコンクリート製品提供などによる貢献
・ロボット化社会の進展 新たな素材やハプティクス分野での貢献

業績目標

 本計画では、2020年度に売上高1,100億円、営業利益40億円(営業利益率3.6%)、ROE(自己資本当期純利益率)4.0%を達成することを目標として設定しています。

投資計画

 当中期3ヵ年経営計画期間の営業キャッシュフローを元に、3年で約120億円規模の投資を計画しております。
 特に、新事業、新技術に向けた投資として約30億円、IoT含めたシステム関連投資として20億円等に重点的に投資を行ってまいります。

配当

 成長投資とのバランスを鑑みつつ、金融市場の期待に応える株主還元を実施するべく、配当性向30%超を目指してまいります。

<本件に関するお問い合わせ先>
総合企画室 企画グループ
06-6538-7719